中規模制作体制でのプロシージャル
Procedural with medium-scale production system
(株式会社ポリゴン・ピクチュアズ / スタジオフォンズ)
(Polygon Pictures Inc. / Studio Phones)
今後の会合の状況を見つつ加筆修正を含めブラッシュアップを進めていく予定です。
■概要
■Overview
過去の会合では、大規模制作でのプロシージャル推進や制作パイプラインとインフラに着目しつつ開催してきた一方で、昨今のOSSなどの普及やUSDが牽引するかたちとなる平行作業展開を行える制作フローの推進に対しては、20-30名程度の中規模体制での制作の方が有効に展開しやすい側面があります。これらは、海外大型スタジオや国内での大型スタジオと比べても比較的自由度を駆使した展開が行いやすい側面があり、効果的にプロシージャル推進を行っていくことで、大規模スタジオを彷彿とさせる物量を扱って行くことも視野に入ると思います。
そこで本会合では、プリプロ工程から一貫したプロシージャルワークフローや、自由度の高いイテレーション獲得のための平行作業可能なワークフローと自動化に関してディスカッションを行っていく際、中規模制作体制での視点を意識しつつのディスカッションを行い、その良さやメリットを、様々な角度から考えて行きたいと思います。
会合では比較的規模の大きいスタジオの方中心での参加状況となっておりますので、会合までに、意識して中規模制作体制での良さに関して熟孝されてご参加頂ければと思います。
どの規模を中規模と呼ぶのかは意見が分かれることと思いますが、この資料では、20-30名程度のスタジオを中規模として考えて説明して行きたいと思います。
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■チームワークとしての機能性が得られ易いという側面から
■From the aspect that functionality as teamwork is easy to obtain
50名を超え出すと、映像制作に関わるチーム全体に対してなかなか全ては把握しづらくなっていくというデメリットが存在するかと思います。そこで大型スタジオの場合は、その対話性を向上するかたちでのツール開発やインフラ整備を必要としていくことが背景として挙げられますが、40名未満での制作の場合では、常にお互いの表情を確認しつつの制作も可能となることがメリットかと思え、その状況の生む機動性には、大規模制作体制ではなかなか達成し得ない有利さが存在するように思います。
そこで本会合では、制作チームとしての理想的な規模としての中規模制作体制での様子を思い描きつつディスカッションをしていくことで、大規模制作体制でのデメリットを補っていく方針を立てていく方向でのディスカッションをして行きたいと思います。
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■USDを中心とした世界的な標準化の波が追い風として働いている状況から
■From the situation where the wave of global standardization centering on USD is a tailwind
中規模制作体制での映像制作を進めるここ数年の各スタジオの状況においては、自社で選任の開発者を抱えられないなどの葛藤が過去の会合では展開されていました。しかし一方で、Houdiniなどのプロシージャルなツールが普及し、有能なテクニカルアーティストが近年増えていく傾向にある中で、一人の優秀なHoudiniユーザーが入るだけで制作体制が効果的に進む、そのような側面が自然と増えて来ているように思われます。過去の会合では、例え20-30名規模と言わず100名規模のスタジオであっても、一人の非常に優秀なHoudiniユーザーがその制作体制を一変させるほどの機能を構築されていた事例紹介もありましたことから、優秀な人材が効果的に自身の力を発揮しやすい規模としても中規模程度の制作体制は魅力的ではないだろうかと考える方も多いと思われます。
また、USDのプレビルドバイナリなども各社が配布し、映像制作パイプラインを中規模制作体制でも充実した構築を進めやすい状況のなか、時代の追い風が、中規模程度のスタジオに吹いているのではないかと、過去の会合の様子からは自然と思わせるものがあったように思います。
国内では、各社が各社の技術情報も豊富に発信している現状があり、それらのノウハウを把握しての自社の変革を進め易い規模も中規模体制での映像制作だと思えることから、大規模制作体制での着眼点だけで今後の映像制作パイプライン設計を進めるのではなく、中規模体制特有の素晴らしさを、少しづつでも取り入れていくべきではないか、そのように考えて会合ではディスカッションしていたいと思います。
今回特集したいツールやミドルウェア - 20190928
https://a-film-production-technique-seminar.com/crafts/materials/ppi_phones_future_tools_20190928/index.html
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■まとめ
■Summary
時代の追い風が吹いていると思われる20-30名規模の制作体制での長所への考察を多少ながらもさせて頂いたことで、プロシージャル技術の有効な展開での理想的な状況を想像していくことの重要性を、簡単に述べさせて頂きました。
中規模制作体制での長所や素晴らしさはここで述べた以上の事が豊富にあると考えられ、優秀なHoudiniユーザーがその制作で効果的な役割を担いやすいなどの側面もあり、今回の会合の主題である、アーティストごとのトライアルと同時に、柔軟にパイプラインを組み替えて制作を進めていけるアプローチの模索を進めていきたいと思います。
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