映像制作インフラから見た最近のプロセッサ事情
Recent processor situation as seen from film production infrastructure
(株式会社ポリゴン・ピクチュアズ / スタジオフォンズ)
(Polygon Pictures Inc. / Studio Phones)
今後の会合の状況を見つつ加筆修正を含めブラッシュアップを進めていく予定です。
■概要
■Overview
CPU / GPUの計算クラスタ内での混在が普通になり、加えてFPGAの導入検討なども進むなか、この1、2年のCPUの急激なラインナップの増加は、映像制作パイプラインのパラダイムシフトを考えるスタジオにとっては重要な下支えとなるインフラ構成の選択肢を助けるものとなって来たように思います。昨年はAMD Ryzen™ Processorの様々な活用が話題になった一方、どちらかと言うと映像制作でのアーティスト端末での可能性が広く話題になったことに対し、今年の変化はデータセンターやオンプレのサーバ全般の見直しに良いきっかけを与えてくれるように考えています。
この資料ではモデレータ達もプロセッサーの専門家ではないため、あくまでもスタジオ側での関心というかたちで、多少最近のプロセッサ事情に思うことを書いてみたいと思います。荒い文章になり恐縮ですが、会合中のディスカッションへのたたき台程度にお読み下さい。
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■サーバー系での様々な用途
■Various applications in server system
数台程度のPCクラスタを採用する小規模スタジオも多いと聞いていますが、大量の計算クラスタをサーバルーム内に配備し運用管理していく上では、Intel® Xeon®系のプロセッサを考えることが多いのかなと思います。
近年、省エネ性に特化したCPUも登場し、サーバ内の定常利用サービスへの利用や、レンダーファームやシミュレーションファーム用途の高負荷計算にはIntel® Xeon® Scalable Processorsをと一定の使い分けも今までもして来ましたが、その際も、L2,L3キャッシュの大きさが活きる計算は?とか、様々な考察を経てプロセッサを選ばれて来ているのが現状かと思われます。
高負荷計算の用途では、Intel® Omni-Path Architectureによる様々なラインナップはかなり魅力的で、計算性能を出したいニーズの多様化にあったCPUが豊富な選択肢から選びやすくなり、ネットワークの通信に関わるものや、FPGA搭載のIntel® Xeon®のようにコプロセッサ的にも用いていけるもの、などなど、映像制作パイプラインも豊富なITインフラの構成上の選択肢のなかで、各スタジオの文化を反映する意味でもその使われ方の多様化を育んでいくのではないかとモデレータ達は考えています。Intel® Xeon Phi™ Processorsも含め、大量のリグ評価を伴うアニメーションのプレイバック用途など、アーティスト側マシンの快適性と映像制作パイプラインを支えるITインフラの多様性は、今後更に変化の時期に入っていくのではないかと思われます。
Intel® Deep Learning Boostなど、「Cascade Lake」で導入される技術などにも着目し、深層学習の性能向上を生かしたインフラを構築したい方もいれば、社内定常利用のサービス開発にFPGA搭載Intel® Xeon®を用いたいなどと考えている方もいるでしょうし、会合ではざっくばらんにその可能性をディスカッション出来ればと思います。
・Intel® Omni-Path Architecture (Intel® OPA) Driving Exascale Computing and HPC
https://www.intel.com/content/www/us/en/high-performance-computing-fabrics/omni-path-driving-exascale-computing.html
・Intel® Omni-Path Edge Switch Products
https://www.intel.com/content/www/us/en/products/network-io/high-performance-fabrics/omni-path-edge-switch-100-series.html
https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/products/network-io/high-performance-fabrics/omni-path-host-fabric-interface-adapters.html
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■まとめ
■Conclusion
モデレータである二社もプロセッサ事情に長けたととても言えないスキルゆえ、ここは簡単に締め括らせて頂きたいとは思いますが、映像制作でのワークフローとパイプラインのデザイン、それを支えるインフラの設計を行う際、そこで扱うデータのサイズや流れる頻度、待機を含めた全体のロスの削減、など、必要になるポイントをうまく絞ってプロセッサを選択する時代に入りつつあるような気がしています。
会合では、クラウドとの連携と同時にオンプレの増強を考えていく上で、日常利用のマシン構成の可能性も参加者でディスカッションし、ハードウェア構成の選択肢の多様性から見た今後の映像制作パイプラインとインフラ設計に関して、じっくりお話し出来ればと思います。
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