ゲームアセット管理のインフラ入門

Introduction to infrastructure fo game asset management

株式会社ポリフォニー・デジタル（ツール製作者 遠藤忠）

(Polyphony Digital Inc.)

■GTSportオブジェクトライブラリ

■GTSport object library

■ゲームアセット管理とは

■What is game asset management

弊社では車のパーツや、コースに配置されてる様々なオブジェクト（ガードレール、広告塔など）をゲームアセットとして管理をしています。
オブジェクトの再利用、アーティスト間でのデータの受け渡しを行うことを目的とし、製作過程の効率化に役立てています。

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■サードパーティ製か、自社開発か

■Third-party or Inhouse-developed

古くはAlienbrain、最近ではSHOTGUNといったアセット管理のためのサードパーティーの製品があります。しかし、弊社では、サードパーティー製品を使用せず自社でアセット管理のシステムを開発しています。
自社開発の最大のメリットは、弊社独自のアセットパイプラインの仕組みを考慮してシステム設計が行えることです。
オブジェクトのデータフォーマット、シェーダー仕様はグランツーリスモSPORTに最適化された形式になっていますが、それらにマッチしたシステムはサードパーティー製品で対応するのは難しいでしょう。

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■GTSportオブジェクトライブラリの特徴

■Features of GTSport object library

弊社でのアートコンテンツ開発のメインツールはMayaであるので、その上で稼働するクライアントツールと、メタデータを管理するMicrosoft SQL Serverの組み合わせで実装されています。
オブジェクトのデータは、Mayaのシーンファイル(.mb)と関連するテクスチャーリソース、実機プレビューに適したバイナリデータをファイルサーバーに保存をしています。
データのバックアップおよび、世代管理はファイルシステムのスナップショットの機能を利用しています。
また、アセットがどのモデルデータ（車、コース）にインポートされたか、紐づけ情報によるアセットトラッキング機能が実装されており、アセットか更新されたら、そのアセットを利用しているモデルデータを追跡し再更新が必要なのか知ることが可能です。

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■ハードウェア要件

■Hardware requirements

○メインのネットワークストレージについて
東京で NetApp FAS6220HAx1(近日中にFAS8400に置き換え)
福岡で NetApp FAS8040HAx1
容量は東京、福岡合わせて raw で 2PB 程度
容量を稼ぐ為に、ほとんどは HDD で SSD は 100TB 程度です。
これを、クライアント、サーバ合わせて300台程度、 ユーザーは200人程度で使っています。

○キャパシティプランニングについて
ユーザーのアクセスパターンや、使用人数等の要件を積み上げて、要求を定義するのが一般的だと思いますが、キャパシティプランニングらしい事はしてません。
ポリフォニーの製作スタイル的に、インフラに対する要求が事前に読みにくいのが理由です。

○機器選定について
データを安全に扱える事が第一だったりします。
その上で、機能が豊富で、後からでも柔軟に構成変更がしやすい物ということで、NetApp を選択しています。

○その他のストレージについて
先に書いたとおり NetApp の良さは、大量のデータを抱えていても、手をかけずに、安定して運用出来、程々のパフォーマンスだが、概ねどんな用途にも使える事なんですが、流石にこれだけでは、社内の要求を全ては満たせないので、ピーキーなリクエストには、以下のストレージを併用しています。

レイテンシの要求が厳しい用途にall flash のブロックストレージとして PureStorage M10 10Tx2
主に VM 用

スループットの要求が厳しい用途に ※ネットワークストレージでは無いですが、クライアントPCに直結で DAS RAID PROMISE Pegasus2等
主にムービー編集用

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※会合までに資料の内容を更新する可能性があります。

※There is a possibility to update the contents of materials by the meeting.