映像制作インフラとMPAAベストプラクティス
Film Production Infrastructure and MPAA Best Practices
(株式会社ポリゴン・ピクチュアズ)
(Polygon Pictures Inc)
本資料は会合後にディスカッションされた内容を踏まえ記載しています。今後の会合の状況を見つつ加筆修正を含めブラッシュアップを進めていく予定です。
■概要
■Overview
クラウドインフラ利用時の業界としての目安として、MPAA(アメリカ映画協会)のベストプラクティスというものが存在します。この記事では、パイプラインのデザインやインフラ構築時にそれらをどう見ていっているのか、ポリゴン・ピクチュアズの目線で少し説明したいと思います。
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■MPAAベストプラクティス
■MPAA Best Practices
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■映像制作上インフラとしての目線
■Looking as infrastructure for film production
映像制作のパイプラインなども今後クラウドインフラが活用されていく際に、機密性の高いデータを利用している以上、セキュリティ面での対応が必須となってきます。MPAAベストプラクティスは主にコンテンツホルダーやメディア、配信のソリューションなど構築する企業などが対象となってきますが、映像制作のインフラやパイプラインをクラウドインフラ上に設計していくなかで、これらのガイドラインとしてMPAAを参照していくことが求められると思います。
現にMPAAベストプラクティスでは、制作やポストプロダクションといった内容についての記載もあり、データのアクセス方法や保存方法などにも触れられています。
また映像制作インフラのリスク評価という面においても、クラウドインフラまで含めた映像業界向けの評価基準は、参照するものとしてこのMPAAぐらいしか存在しないのも現状です。
ガイドラインとして参照するには、少し高い基準ではありますが、準拠したクラウドサービスなどを上手く利用することにより、クラウドインフラ時代にあわせセキリュティレベルを上げていくことを意識するとともに、このベストプラクティスが、映像制作のインフラを構築していくうえでの助けとなると思われます。
クラウドインフラを活用していくなかで、パイプラインの設計そのものを見直すタイミングが出てくるかと思われますが、その際にはMPAAのセキュリティ基準を参照するのが良いのではないでしょうか。
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■映像制作時のパートナー会社へのサービス提供
■Providing services to partner companies during film production
近年では映像制作時のパイプラインシステムを、パートナースタジオやアウトソーシング先のスタジオと共有するようなケースも増えてきていると思われます。それらは映像制作上必要なツールを提供する形態となり、一般的向けにサービスを提供することとは若干異なりますが、アセットの保護や管理という面で、それらが実行される環境のセキュリティについてもケアが必要になってきます。
多くの場合、事前のアセスメントや定期的なレポートなどでこれらのリスクを回避していくものと考えれられますが、資本関係がないパートナースタジオとの間でセキュリティをおける様々な点で合意していくことは難度が高く、スタジオ間で経営レベルでの判断と意思決定が求められるものと思われます。
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■商用クラウドで自社運営のサービスをパートナー会社に提供
■Providing service of company owned company to partner companies in commercial cloud service
さらに一歩進み、商用クラウドで自社で構築、運営しているサービスを提供する場合、映像制作での利用であっても一般的なコンテンツ配信サービスなどと同様な、高い基準のセキュリティレベルが求められます。MPAAでは、共通のガイドラインの他に、「アプリケーションとクラウド」のガイドラインが存在し、まさにこれが該当するものと思われます。
特に商用のクラウドサービス上に自社運営のサービスを構築する場合には必須と考えられ、トラブル時の対応も検討していくなかで、場合によっては第三者機関による監査をうけたものでないと、リスク評価やパートナー会社への説明責任を果たせないもとのなるように思われます。
昨今クラウドインフラの利便性が大きく注目を集めており、パイプラインシステムそのものをサービスとして提供するようなソリューションも構築しやすくなってきている一方で、提供するサービスの内容やそこで扱うデータなどに合わせて、セキュリティ面での設計も重要になってくるであろうと思われますし、それらへのケアは軽視できるものではないでしょう。
今後クラウドインフラ上にサービスを構築する際には、MPAAのベストプラクティスなどを参照し、グローバル基準のセキュリティおよびチェック体制を構築していくことがスタンダートになっていくのではないかと思われます。
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