事前設計と生産管理の課題とコンセプトワーク
Challenges of preliminary design and production management with concept work
(株式会社ポリゴン・ピクチュアズ / スタジオフォンズ)
(Polygon Pictures Inc. / Studio Phones)
今後の会合の状況を見つつ加筆修正を含めブラッシュアップを進めていく予定です。
この資料は、「映像制作パイプラインとアーティストのテクニック 6」向けに書かれています。
■概要
■Overview
サーバー内でプロシージャル化された各種アセットを管理していくことを考えた場合、通常の映像制作のワークフロー以上に、事前の設計をしっかりと行うという意味での様々な検討が必要になっていきます。
通常の生産管理という視点での進捗管理やクオリティチェックなどが、なかなか現行の仕組みのままでは導入出来ないなどの課題もあり、そもそもコンセプトワークもプロシージャル化を検討していくなかでは、そのプロセスの見直しをどのように進めて行くかも課題となってきます。
会合では、「サーバサイドでのプロシージャルモデリング」を題材にしていますし、これらの課題もディスカッションのなかで上がっていくと思いますが、コンセプトワークのみならず、背景アートやテクスチャーの管理とUV周辺の各種技術などをセットにして考えていく必要もあり、工程別のインフラ要求との兼ね合いも含めてパイプラインを支えるインフラの基礎設計時の難しさが発生していきます。
この資料では、「映像制作パイプラインとアーティストのテクニック 6」の関連資料ページへの内部リンクという形で、見直しの上で必要になるポイントを簡単にまとめていきたいと思います。
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■他の関連資料との関係
■Relationship with other materials
大規模アセットとカタログ化
https://a-film-production-technique-seminar.com/fppat/materials/ppi_phones_assets_catalog/index.html
LODなどアセットの用途別のバリエーションを考慮してアセットを構築していくなかでプロシージャル化を推し進める際には、アセットの制作状況を迅速に把握するという目的で「大規模アセットとカタログ化」で示しているような多くの課題への対応が必要になって来ます。
工程別インフラ要求の目安
https://a-film-production-technique-seminar.com/fppat/materials/ppi_phones_estimate_infra_requirement/index.html
プロシージャル化を進めていった場合、再生産可能なプロシージャーを調整し再計算を試みることでアセットを迅速に再生成していくことになりますが、その際、アーティストの手が入るか入らないかに関わらず、「工程別インフラ要求の目安」をもとに再生成の計画を行っていく必要が発生してきます。
リテイクやイテレーションといった作業の見積りなども、現行のワークフローとは異なる指標と考え方を要求されていくと思われますし、進捗管理や制作進行の各部門の担当者向けに、これらの再生産のプランニングに必要な各種資料をタイムリーに提供する必要があり、これらのマネジメント用のWebブラウザなどで通知するといった、何らかの仕組みを必要としていくと思われます。
意思決定のアルゴリズムと承認システム
https://a-film-production-technique-seminar.com/fppat/materials/ppi_phones_decision_algorithm/index.html
プロシージャル化を進めていくと、計算コストの算出などは非常にクリアになっていくことになりますが、クラウドなどの利用により短時間で一括処理として再生成するなどのパラダイムへの変化も見込め、納期などの直前までアイデアの模索とプロシージャーの設計や変更、実装を進めることも可能になっていくでしょう。
しかしながら、膨大なプロシージャのどれを採用し、映像として全体へどのようにどのアセットを生成しアッセンブルするかなど、各スタジオごとの「意思決定のアルゴリズムと承認システム」といった側面でのシステム化が大きな課題として表面化してくるものと予想されます。
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