映像制作パイプラインとアーティストのテクニック 5
Film Production Pipelines and Artist Techniques 5
■ディスカッション詳細
●アウトソーシングの増加とマネジメントとインフラでの課題
多様なスタジオ形態の成立と分業化のもたらす各スタジオの連携は、制作そのものの課題だけでなく、そこで扱うアセットの管理やチェック体制、コミュニケーションで生じるアイデアの管理など、海外展開の上での様々な要件を発生させるものと考えられます。
一方、肥大化するアセットと、それらの共有時のストレージの冗長性、セキュリティ、効率性は、元請けとなるスタジオだけでなく、アウトソース先へのアセスメントと管理体制なしには、海外展開上のパートナーシップは成立しません。
本ディスカッションではこれらの現状と課題に関して皆で議論を行いたいと思います。
●インフラエンジニアの育成と他業界からの人材
汎用のインフラ技術の活用とその発展への理解なしには、他分野のインフラ技術者流入を維持出来ないと考えられます。
近年、インフラ技術の発展は速度を増しており、迅速な最新技術への対応無しにはセキュリティ面での対応および、効率的なストレージ管理やエンジニア育成さえも困難となってしまいます。
本ディスカッションでは、自社内での技術者獲得の課題や、プロジェクトの形態ごとのエンジニアのモチベーション維持を行う工夫などに関して、皆で議論を行いたいと思います。
●ITインフラ利用と課題
現代のITインフラの様々な技術は、便利な操作性をもたらす一方、高いレベルの情報リテラシーの維持や新技術への適切な理解なしにはトラブルを生む原因となり得る展開が発生します。
SNS上での情報発信は、商品としての映像やゲームのイメージを左右するものであり、商品イメージのコントロールなどへの大きな影響となり得ます。
例えば、デモリールやプロジェクトでの成果物に対し、関わったスタッフが過度な自己プロモーションをすることによるトラブルも少なくありません。
それらは結果的にスタジオとしての信頼を損ねるだけでなく、成果物である商品のイメージにも影響を与えることもあり、クライアントとのトラブルになるケースも考えられます。
これらは、スタッフの正しい知識と契約の厳格化で改善できる部分もありますが、人材の流動性が高い業界では教育による啓蒙活動も難しくなってしまうケースがあります。
本ディスカッションでは、これらを背景にざっくばらんに業界の課題に関して議論したいと思います。
●業界歴の長さとそこでのモチベーション
業界に長い技術者のように、黎明期の独創的な技術の開発に慣れ、かつ利便性は向上したが、情報リテラシーの向上無しには運用出来ない近年の研究開発事情の双方に長けている人材はなかなか少ないのが現状です。
それらは技術上の変遷に際して様々な側面のモチベーションの創出と維持の難しさがあるが、長く業界に関わった視点でのモチベーションの変遷を追うことそのものが、業界で長くキャリアを積むための心構えとは何かを考える助けになると考えらます。
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