沿革
History
セミナーのステートメントに関しては随時このページの更新を持ってご案内していきたいと思います。
We shall release information regarding the seminar statement by updating this page on a regular
basis.
このセミナーシリーズ及びセミナーは終了致しました。
詳しくは、「FPTSを振り返って」をご覧頂ければと思います。
This seminar series has closed.
For more information, please refer to "Looking back on FPTS".
■会合の立ち上げ
このセミナーは、世話役をVislab OSAKA&大阪電気通信大学デジタルゲーム学科として始まったセミナーをA Film Production Technique
Seminar運営として引き継いだものとなります。最初の三回は試行錯誤としてモデレーターもお手伝いをさせて頂いたセミナーでしたが、同時期にまた違うセミナーの運営をしていたこともあり、講演者などは多少の重なりを帯びたかたちで開催されていました。
当時の趣旨は、下記のようなものです。A Film Production Technique Seminarへの運営移行後も極力この趣旨を参考に開催したいと思いますが、あまり執着せず開催していこうと思います。
クラフツマンシップは時代を経ても方法を変えて残っていくものです。
それはアイデアの発想時にも必要です。
例えば、紙をクシャクシャにした皺の風合いを布を使ってその質感をどう表現するのか。
また同様に、岩絵の具のテクスチュアをどうやってCGに持ち込むのかなど。
これらのアイデアは技術を考えてから展開していくからこそ新しいものが生まれていくのでしょう。
そして、その源は昔の仕事をまず知ることから始まることも多いのです。
クラフツマンシップ・セミナーでは、今と昔をこだわりなく特集し、未来を考えていきます。
■2018-
2018年5月からは、会合シリーズを引き継いだ後の模索を始めさせて頂いております。
セミナーを引き継ぐにあたって、「A Film Production Technique
Seminar」の一つの会合シリーズとしての名称に、元の「クラフツマンシップセミナー」から「クラフツマンシップとアーティストのテクニック」に名称変更をさせて頂きました。
現時点では、「A Film Production Technique
Seminar」としてセミナー企画を展開するにあたって、アーティストのスキルやメソドロジーに焦点を当てた企画を目指したいと考えております。映像やゲームでの制作である以上は、そこにシステマティックな制約や集団作業ゆえの限界が存在することになりますが、それぞれのアーティストがそこでどのようにしてアーティストとしての個性やスキルを発展させて行っているか、職能としての職人性をどのようにして映像制作の各種制約の中に展開しようとして行っているかなど、そのような方向性を模索しています。
セミナー開催時は、「映像制作パイプラインとアーティストのテクニック」と同様に、招待型の企画にて、少数での開催を考えています。
「映像制作パイプラインとアーティストのテクニック」の沿革など
https://a-film-production-technique-seminar.com/fppat/fppat_history.html
■2018.08-
「クラフツマンシップとアーティストのテクニック
第4回」は今後の「クラフツマンシップとアーティストのテクニック」の方向性を検討していくという意味で、フランクに題材を選びつつ多少ハードルを高めたかたちで開催しました。クラウドインフラとの何かしらの連携が多くのスタジオで日常化していくなかで、アーティストの作業環境やテクニカルアーティストの作業・開発環境も、情報リテラシーの深い理解が運営上要求され、「映像制作パイプラインとアーティストのテクニック」で取り扱う課題と同様の視点なくしては、スタジオとしてのアーティストの個性の追及も難しくなっていく現状を認識しました。
そこで2018年9月以降の開催分の「クラフツマンシップとアーティストのテクニック」では、Academy Software
Foundationに代表されるOSSへの海外スタジオの取り組みなどを常に意識し、一定の情報リテラシーを理解された参加者を中心に、映像制作やゲーム開発としての集団作業としてのアーティストの個性に注目して、限られた参加者数にて開催していく方向を念頭に開催していくことにしました。
Academy Software Foundationに関するニュースリリース
https://www.linuxfoundation.org/press-release/2018/08/academy-of-motion-picture-arts-and-sciences-and-the-linux-foundation-launch-the-academy-software-foundation/
■2018末-
映像制作パイプラインとアーティストのテクニック」において当初の目的達成と一定の見解、そこに加えてモデレーターサイドの能力限界に達したことで、「クラフツマンシップとアーティストのテクニック」に部分的にその要素を取り入れつつ、今後の展開を行っていくことにしました。
詳しくは、下記をご覧頂けたらと思います。
https://a-film-production-technique-seminar.com/fppat/fppat_history.html
■2019.03-
2019年2月2日に、「映像制作パイプラインとアーティストのテクニック」で取り扱う課題と同様の視点を継承した第1回目の「クラフツマンシップとアーティストのテクニック」を開催しました。今回、前回までの「映像制作パイプラインとアーティストのテクニック」を踏襲し、ゲームエンジンと映像制作面でのパイプラインとの関わりを特集し、とても有意義なディスカッションが行えましたが、一方でモデレーターである二社がほぼ完全にサーバーサイドでの開発に移行している実情と、クライアントサイドでの開発主体であるゲーム分野の開発との違いが、大きな違いとして現れていく結果となりました。
それらの経緯をもって、今後の「クラフツマンシップとアーティストのテクニック」では、2019年現在、クラウドゲーミングへ向けての海外ゲームスタジオ及びクラウドサービス各社の開発のニュースが盛んになっている実情を意識しつつ、また良い時期に双方の分野の交流を企画していくことを念頭に、一旦は映像制作主体での運営を意識していくことにしました。
サーバーサイドでの開発への移行に関しては、下記をご覧頂けたらと思います。
https://a-film-production-technique-seminar.com/fppat/materials/ppi_phones_departure_standard/index.html
2016年の初回の「映像制作パイプラインとアーティストのテクニック」からポリゴン・ピクチュアズとスタジオフォンズにより2社運営して来たなか、2019年3月より、ポリゴン・ピクチュアズからスタジオフォンズへのコンサルティング依頼をきっかけとして、2社での取り組みを今まで以上に踏み込んだかたちでセミナーシリーズでの企画に活かすことを目指しつつも、今後数回の開催でこのセミナー「A
Film Production Technique Seminar」をクローズする方向で進めていくことにしました。
残り数回での開催では、過去の会合を振り返りつつ、会合で起きた議論をとりまとめて発信していくことを意識し、より深い視点での映像制作パイプラインとクラフツマンシップやアーティストのテクニックとの話題を扱えるよう、企画を進めて行きたいと思います。
■2019.07-
2019年3月以降、このセミナーのクローズを進めるにあたって、残り数回での開催で、どのように、過去の会合を振り返りつつ、会合で起きた議論をとりまとめて発信していくことがいいのかと、モデレーターである二社で相談を行っていました。
一方で、他スタジオ様の関心や、他スタジオ様の取り組みとかなりかけ離れた発展をこの二社はサーバーサイドでの開発として進めており、似た状況下でのトライアルを行っているスタジオ様自体が激減していくこととなっておりました。
そこで、次回の「クラフツマンシップとアーティストのテクニック20190928」を最終の会合として開催を行い、過去会合を振り返り、現在の映像制作パイプラインやアーティストのテクニックの関係においての課題をモデレーター二社から紹介し、今後は、関連資料ページの充実などを意識し、セミナーとしてではなく、過去会合の内容のとりまとめや、二社での変革状況や課題の発信というかたちを通しての運営に切り替え、各スタジオでの技術上の工夫などを広く公開していく意義や個別の改善とスタジオ間での改善方法の共有をしながら得られる発展性の確認、学術的知識の適切な運用としての社内コンプライアンスの改善、会社の広報と切り分けた技術的情報の発信などを継続していく方向で進めていくこととしました。
形態は変わったものの、2016年頃からのこの「A Film Production Technique Seminar」の立ち上げ時の方針を意識し、今後も改善を続けていきたいと思います。
「A Film Production Technique Seminar」の立ち上げ時の記録に関しましては、下記をご覧下さい。
https://a-film-production-technique-seminar.com/fppat/fppat_history.html
■2020.04-
新型コロナウイルス拡大防止に伴い、多くの企業でテレワーク・リモートワークが進むこととなりました。このセミナーシリーズでは従来より、遠隔地間でのアセット共有やパイプライン構築の諸問題を幾度となく特集し開催していたと言えるかと思われますが、この機会に過去会合での知見をリモートワーク・テレワークの観点で見直し、実践的にリモートワーク・テレワークを進めている経験を踏まえ、今後の中長期的課題を提起することと進めていくこととしたいと思います。
今後も、クラフツマンシップとアーティストのテクニック (共通資料)では、過去会合を踏まえた過去会合参加者への事後資料拡充の一環として推進することとしたいと思います。
クラフツマンシップとアーティストのテクニック (共通資料)
https://a-film-production-technique-seminar.com/crafts/crafts_materials.html
■2021.09-
■2022.04
■2022.10
2022年10月には、「クラフツマンシップとアーティストのテクニック特別編
20221001」として過去会合の参加者を中心に、過去会合の振り返りと、未来に生じるであろう課題に関してのディスカッションを時間をかけて行いました。希望者には、翌日の関連会合にて、映像制作においてのリファレンスの重要性に焦点を当て、通常の映像制作では見落としがちになる点に関しての、実践的会合を行いました。
これらの会合後、映像制作スタジオ側の参加者から、映像制作の目線で気付いた事柄へのレポート推進が報告され、関連会合の形で、多少のディスカッションの機会を設けることとなりました。
ディスカッションでは、「FPTSを振り返って」というセッションを設け、ここまでの会合を振り返ることとしました。当日のこのセッションの状況は、年始へ向けて、関連資料「FPTSを振り返って」という形で、FPTSの運営方式のメリット・デメリット、参加者から頂いた声、IT分野全般で進む技術革新の速度への現状理解と課題の整理などを行い、セミナーシリーズクローズの後も、過去会合の状況からFPTS以外での会合運営が可能なように、これまでの状況を整理して掲載することとしました。
加えて、当日の議論で収まりきらなかった題材「メディアミックスを考慮したパイプラインに関して」は、別途オンライン会合を設置し、当日のフォローアップ会合を行うこととなりました。
■2022.10
クラフツマンシップとアーティストのテクニック特別編
20221001を開催し、ここまでの一連のセミナでの話題を振り返ることが出来たようにモデレータ達は考えております。基本的に今後、特別編開催などは行わない方向で、ここまでの議論を関連資料ページ内の資料としてとりまとめる方向で進めることとしました。
■2023.02
このセミナーの主たる担当者の1名が退職することになりました。2社主体での運営を長年に渡り展開させて頂いておりましたが、このセミナー「A Film Production Technique
Seminar」そのもののクローズを行うこととしました。今後このセミナーページのサイトは改変しないまま閲覧性を保ちつつ、可能な限り維持をしたいと思います。。
長期に渡り、多くのスタジオの皆様に支えて頂きまして、心から感謝申し上げます。
■The beginnings of this seminar
This seminar, operated as A Film Production Technique Seminar, continues a seminar begin by organizers Vislab
OSAKA and the digital games department of Osaka Electro-Communication University. We helped to moderate the
first three sessions, learning from trial-and-error as we went, while simultaneously conducting another seminar
during the same period, leading to a certain amount of overlap in our speakers, etc., as we proceeded with the
seminars. At that time, our intent was as follows. We should like to make as much reference as possible to this
intent as we transition to operating A Film Production Technique Seminar, while also not becoming overly
constrained by it.
Even as ages pass, craftsmanship leaves its mark by altering methods. This is needed as well at the time ideas
are generated. For example, how can cloth be used to achieve the same texture as the feel of wrinkles produced
by wadding up paper? And in the same way, how can the textures of natural mineral pigments be brought into CG?
And so forth. It may be precisely because ideas like these are developed after techniques are conceptualized
that something new comes into being. And the origin is often that one begins after learning of the work of
earlier times. At the craftsmanship seminar, we shall equally feature both present and past as we think toward
the future.
■2018-
Starting in May, 2018, we began to explore for solutions after taking over the seminar series. Upon taking over,
under a single seminar series titled "A Film Production Technique
Seminar", we changed the title of the original "Craftsmanship Seminar" to "Craftsmanship and Artist Technique".
At the present time, as we develop the "A Film Production Technique Seminar" seminar project, we should like it
to focus on artistic skill and methodology. Because we produce video or games, systematic restrictions or
limitations resulting from working in a group exist, but we are exploring direction in such issues as how each
artist in that context develops her or his artistic individuality and skill, and how they deploy their
artisanship as occupational ability within the respective confines of film production.
We plan to hold the seminar on a by-invitation basis and to keep the number of participants low, as we have done
with "Film Production Pipelines and Artistic Techniques".
History of "Film Production Pipelines and Artist Techniques", etc.
https://a-film-production-technique-seminar.com/fppat/fppat_history.html
■2018.08-
As we would take into consideration the future direction of "Craftsmanship and Artist Technique" at the fourth
session of the seminar, we conducted it at a somewhat challenging level as we selected topics of discussion
uninhibitedly. As links of various kinds to cloud infrastructure become more routine at many studios, in
artists' working environments, as well as the work and development environments of technical artists, a deep
understanding of information literacy is sought during operations, and we have become aware that, without a
perspective similar to the issues taken up in "Film Production Pipelines and Artistic Techniques", in the
present situation it will become more difficult for studios to pursue artistic individuality.
Then, at sessions of "Craftsmanship and Artist Technique" held from September, 2018 onward, as we continued to
be aware of things like dealing with overseas studios toward OSS, of which Academy Software Foundation is
representative, we decided to conduct the sessions while bearing in mind our intention to proceed in this with a
limited number of participants, focusing on artistic individuality within the group-based work that comprises
film production or game development, and centering on participants with a given level of understanding of
information literacy.
News release pertaining to Academy Software Foundation:
https://www.linuxfoundation.org/press-release/2018/08/academy-of-motion-picture-arts-and-sciences-and-the-linux-foundation-launch-the-academy-software-foundation/
■End of 2018-
As we had reached our initial goals as well as a given understanding through "Film Production Pipelines and
Artist Techniques", in addition to having reached the limits of our abilities on the moderator side, we decided
to continue holding "Craftsmanship and Artist Techniques" hereafter, continuing to include parts of those
earlier elements.
For more information, please see the following:
https://a-film-production-technique-seminar.com/fppat/fppat_history.html
■2019.03-
On 2 February 2019, we conducted the first "Craftsmanship and Artist Techniques", a seminar inheriting
discussion topics from "Film Production Pipelines and Artist Techniques", as well as a similar perspective.
Following the precedent set by "Film Production Pipelines and Artist Techniques" up through its last iteration,
very worthwhile discussions were held this time featuring the connections between pipelines for film production
and game engines. However, the fact that the two studios acting as moderators have almost completely
transitioned to server-side development, while client-side development predominates in the game field,
ultimately emerged as a major difference.
In these circumstances, as of 2019, we have decided for the moment to focus on conducting future installments of
"Craftsmanship and Artist Techniques" predominantly on the subject of film production, even as we remain aware
of the fact that news is increasingly appearing about development at various cloud service companies, as well as
overseas game studios, toward cloud gaming, and as we also keep in mind plans for interaction between the two
fields at some advantageous time.
More on the transition to server side development can be found at the page below:
https://a-film-production-technique-seminar.com/fppat/materials/ppi_phones_departure_standard/index.html
"A Film Production Technique Seminar", jointly operated by the two studios Polygon Pictures and Studio Phones,
started in 2016 with "Film Production Pipelines and Artist Techniques". However, from March 2019, through the
opportunity of a consulting request from Polygon Pictures to Studio Phones we have decided to draw this seminar
series to a close, with the aim to put the plans discussed therein into practice in a more involved approach
between the two studios.
In the remaining few sessions, while reviewing the points covered in past seminars and with an eye to compiling
and sharing the content of these discussions, we would like to proceed with planning our steps going forward so
that we can address topics concerning production pipelines, craftsmanship, and artist techniques from an even
deeper perspective.
■2019.07-
From March 2019 onward, as we drew this seminar series to a close, in the remaining few sessions the two
moderating studios held discussions, as we looked back on past seminars, on how best to compile and release the
discussions which occurred during the seminars.
On one hand, these two studios had proceeded with advancements in the form of server-side development which
differ markedly from the concerns and initiatives of other studios, and there had been a sharp drop in studios
which execute trials under similar circumstances.
Thus, the next Craftsmanship and Artist Techniques 20190928 will be the last seminar, at which the two moderator
studios shall look back on prior seminars and present challenges pertaining to present image production
pipelines and artistic techniques, and then hereafter we have determined that we shall switch to a method of
operation, not involving seminars, but rather involving compilations of prior seminar content or dispatches on
the status of innovation or challenges faced at the two studios, while taking care to continually improve pages
of related documentation, as well as proceeding in the direction of continuing to confirm the value of widely
exhibiting individual studios' technical strategies or of the potential achievable via sharing individual
improvements and methods for inter-studio improvement, improvement of internal compliance in the form of
appropriate application of academic knowledge, and the dissemination of technical information, etc., as distinct
from company public relations.
Though its format has changed, we should like to continue making improvements going forward, keeping in mind the
objectives of "A Film Production Technique Seminar" from the time it was established around 2016.
For an account of the launch of A Film Production Technique Seminar, please see the following:
https://a-film-production-technique-seminar.com/fppat/fppat_history.html